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服部製作所イズム


宇治のエジソンと言われた創業者のモノづくりにかける情熱は、令和になった今でも変わりなく服部製作所イズムとして受け継がれています。その原点は、どうやって楽をするか?を常に考え続けること。手間のかかることを、どうすれば楽にできるかを考えると、必ず新しい発想や考え方が生まれてきます。結果、それがまだ世の中にない機械をつくることにつながっていくのです。
私たちは世界初を追求しているのではなく、創業以来育まれているモノづくりの精神を一番大切し、その結果、世界にたったひとつだけの機械が生まれているに過ぎないのです。
食品や医薬品、工業材料に含まれる異物や不良品を「色」「重さ」「大きさ」「静電気」「形」「模様」「成分」といった様々な角度からそれらを識別できる最良の手段を利用して、選別できる機械を生み出しています。金属検出器やX線検査装置などが一般的に異物検査に使用されますが、当社に寄せられる相談は、これらの装置では検出できない樹脂片、木片、紙片、虫等の軟質異物と呼ぶものの検出と除去を自動化したいという御要望が最も多く、次に多いご相談が、製品の中でも変色したり欠損したりした不良品の自動選別です。当社では、これらのご要望を実現する選別機の開発と製造を行っています。



近しいようで違う専門技術が必要なのが様々な材料に合わせた“搬送”、“整列”、“検出”と“除去”。そのため、個別分野の設備メーカーは多く存在していますが、全ての技術ノウハウを併せ持ち、アウトソーシングせずに自社開発できる企業はそう多くありません。お米と豆の選別機を作る同業メーカーはありますが、それ以外の対象物となると技術的難易度が急激に高まるため、特定の原料分野ではほぼ私たちの独壇場となっています。

必要とされるのなら、たとえ小ロットであっても開発を進めるのが服部製作所の方針。当社では、選別が困難だと他社で断られた案件相談を多数持ちかけられます。サンプル材料をテストで検証した結果、新たにカメラや照明などを開発すれば、選別が可能かもしれないと判断すれば、あきらめずに開発を進めます。その結果、唯一無二の装置ができることが多く、それがお客様に選ばれ続ける理由です。

私たちの一番の強みは、既存技術に甘んじることがないこと。同業他社が匙を投げてしまった要望でも、今まで取り入れなかった手法や技術を使って可能にしてきました。その最たるものが黒色の食材から同色で、しかも形状もほぼ同じ異物の検出除去の成功です。既存技術に頼れば開発コストは抑えられ利益率は上がります。けれどそれでは技術屋の未来は途絶えてしまうと思うのです。

現在の検知の主流であるカメラにとって“水”は誤作動の元凶。ですが食品の世界では“洗浄”は欠かせない工程。私たちは当初、水を克服する選別機開発に着手しましたが、やはり難敵だったのです。であれば、選別前の工程に手を加えれば……と専門外であるライン設備の開発にもチャレンジしました。おそらくこの発想は他社にないでしょう。でも、私たちは目的を果たすためには手段を選ばないメーカーなのです。
ニュースでもよく見聞きする“異物混入”は、食品業界の経営を揺るがすほどの問題。もちろん口にしてはいけないものは除去されているべきですが、口にしてよいものでも食品アレルギーを引き起こす食材が混入していれば、場合によっては命の危険にまで及ぶ大問題に発展します。従来、お米や豆の虫食い被害粒や未熟粒を除去したり、茶葉の茎を除去したりと、農作物の見た目を向上させて付加価値をつける用途で使用されてきた選別機が、異物除去の目的で使用される、概念チェンジが起きたことで、ますますニーズが高まり、昨今の人手不足も重なって、多くのバックオーダーを抱えています。


企業のスケールメリットが有利なことは周知の事実ですが、実績や功績の伝播は想像以上に早く、そして広大だと感じています。それはWebによる情報発信や拡散が大きく、私たちもそれを実感しています。宇治にある小さな技術工房が、世界に名を馳せる食品飲料メーカーからオーダーを受けたり、国家プロジェクト級の事業での開発依頼を受けたり。今や日本だけでなく世界中にSENVECブランドの認知は高まり、案件相談が絶えないのです。
さらなる選別精度の向上は、より大きな貢献へつながると考えています。例えば、選別精度をより一層高めることで、従来以上に食品ロスを減らせるはずです。それは導入企業の価値を高めるだけでなく、地球環境への負荷軽減にもつながります。私たち選別機メーカーは、世の中のもっと大切なことへの貢献を見据えたモノづくりで未来に突き進み、そしてそのモノづくりを誇りに、世の中のために技術を高め、競い合うことになるでしょう。
